2022年マデイラ島旅行記 ~その2~
2023.5.4
2日目はまずバーベイトに訪問しました。
バーベイトへ向かう途中、標高500メートルを超える断崖絶壁、Cabo Girão(カボ・ジラオン)に寄って少し散策しました。
ホテルのあるフンシャルでは快晴で汗ばむ陽気であったにもかかわらず、頂上付近は肌寒く、その気温差に驚きました。
景色の方は残念ながら、濃い霧に覆われていて全く見えず…
そこからしばらく車に乗って、涼しい風の吹く、高いところにあるバーベイトへ到着。まずワイナリーを見学させてもらいました。
写真でしか見たことのなかったロボットラガール(自動足踏み)の機械やエストゥファの大きなタンク、たくさんの樽が重ねられたカンテイロなど、初めて見る景色にキョロキョロするばかり。丁寧に説明もしていただき、マデイラワインについての知識がより深まりました。
事務所に戻り、ワインメーカー兼社長のリカルド氏とともに、19種(!?)のテイスティング。
もちろんどのワインも大変素晴らしい味でしたが、中でも特に記憶に残ったのは昨年から樽熟成を始めたばかりのティンタ・ネグラ、セルシアル、マルヴァジアの3つでした。
いつも見ている琥珀色ではなく、スティルワインのような外観で、ティンタ・ネグラはタンニンも感じられ、スティルワインを彷彿とさせる印象でした。一方セルシアルはとてつもない酸味で、これが熟成を経てあのバランスのとれた酸味と甘さになるなんて!と非常に興味深かったです。
左からマルヴァジア、セルシアル、ティンタ・ネグラ
これらが加熱熟成を経て、黒ブドウも白ブドウも琥珀色になっていきます。
その後、バーベイトのワイナリーから車で数分移動し、断崖絶壁からロープウェーで海岸沿いまで一気に降下。高いところが苦手な私にはなかなか厳しい道中でした。
海岸沿いに到着すると、次は崖の上とは同じ島と思えないほどの温かく湿った空気につつまれました。
そして歩いてみると、ブドウ畑の合間にマンゴーやバナナが!
「沖縄と山梨が合わさったような場所だね」と言われていたことに納得、の光景でした。
よく見るとブドウに混ざって、バナナの木が!
島にはバナナの木もたくさん植えられていました。そう聞くと南国のようですが、寒流から来る冷涼な風も吹いていてブドウ栽培も出来る、不思議な環境です。