収穫が始まりました
2019.9.2
もう9月に入りました。
少しずつ夕暮れが早くなってきて秋の気配を感じ始めましたが、マデイラ島では先週頃からブドウの収穫が始まりました。
いよいよ大忙しな時期に突入です!
バーベイト社ではセルシアルやバスタルドが運び込まれてきて、除梗、プレス、とどんどん作業が進んでいきます。ブドウは自然のもの、自然の相手に待ったなし!
夜遅くにブドウが運び込まれてくることも多々あります。
ですから予定を立てたとしてもその通りにいかないこともあるので、現場はかなりピリピリしています。(そしてもう少ししてくると疲労の色が隠せなくなります。体力勝負!)
冒頭の写真は、黒ブドウのバスタルドが運び込まれてきた様子です。(写真は全てリカルドのFacebookより)
この「バスタルド」という品種は絶滅危惧品種なのですが、リカルドが信頼のおける農家と協力をして、バスタルド復活に取り組んでいます。今年も無事収穫できたようですね。
このバスタルド、絞った果汁はピンク色です。
マデイラワインになってしまうと、白ブドウも黒ブドウも琥珀色のワインに変わってしまいますが、しぼりたてだとよく違いが分かりますね。
バーベイトでは黒ブドウは皮も一緒に絞るので、このようにピンク色になります。
絞られた果汁は発酵させ、その後96度のグレープスピリッツ(無味無臭)を添加。
少しタンクで休ませてエストゥファや、カンテイロなど、そのブドウや目的に応じた方法で加熱熟成されていきます。
収穫で盛り上がってきているマデイラ島ですが、今週はブランディーズ社で「ワインフェスティバル」が予定されており、その間は大通りにブースを出して観光客の方にもマデイラワインを紹介しています。年に1回のお祭りなので、大いに盛り上がるでしょう。
さらに、もう少しすると各社から今年の新商品のリリースがされます。
マデイラワインは熟成期間を要するので、収穫してからすぐに飲めるわけではないのですが、楽しみを待っていた分、きっとおいしいワインとなって世に出てくることでしょう。今年はどんな商品がでてくるのか楽しみです。