Column コラム

マデイラワインの中甘口タイプ

2021.12.28

中甘口ブアル

大寒波到来で、ぐっと寒さが増しましたね。
さて、前回甘口のお話をしたので、今日は中甘口タイプ「ブアル」について書いてみたいと思います。
ブアルはポルトガル語でBoalと表記されますが、Bualともボトルに書かれます。この違いは、イギリスへ輸出していた際に、耳から入った音をBualと表記したことが発端です。ですのでブランディーズではBual表記になっています。
ブアルという品種はポルトガル本土が原産の白ブドウ品種です。
芳醇で酸味と甘さのバランスが良いです。生産量が少ないため、高価で扱われることが多いのです。このブアルは「安心の味わい」と言いましょうか、どなたからも美味しいと支持される味わいです。

ジャンルを問わず、お料理に寄り添うマデイラワインですが、中甘口タイプだとどんなお食事に合うのでしょうか。
やはり少し甘みがあるので、お料理も同じように甘みがある方が良いです。
例えば和食でしたら煮穴子、漬けまぐろ、中華でしたら酢豚などもオススメです。
もうすぐ迎える新年のおせち料理の栗きんとんやしいたけなども合いますよ。
また、チョコレートやアップルパイなどデザートにもばっちり合いますが、お伝えしたいのは和のスイーツもいけますよ!ということ。
バーベイト社のブアル10年は抹茶アイスあんみつとの組み合わせが、2008年の「洞爺湖サミット」で提供されました。
また、シナモンやクローブなどスパイスの効いた食べ物とも相性がよく…スパイスと言えば、カレー!マデイラワインの熟成の過程でスパイスのアロマが生成され、その香りや味わいと実際のスパイスが見事に調和します。
また、チーズで言えば、少し熟成しているハードチーズとも美味しく頂けますので例えば、コンテ12か月や、パルミジャーノ・レッジャーノなどと合わせるのがオススメです!